湯梨浜町のハワイアロハホールにて、友好記念碑の設置工事
鳥取県一円にて、石材工事やお墓づくりをさせていただいております、前田石材代表の前田です。今回は、湯梨浜町のハワイアロハホール前に設置された友好記念碑の施工をお手伝いさせていただきましたので、ご紹介いたします。
湯梨浜町 ハワイアロハホール 記念碑
湯梨浜町には、かつて「羽合町(ハワイちょう)」と呼ばれていた地域があります。平成の大合併で、羽合町・東郷町・泊村の3町が合併して現在の湯梨浜町になったのですが、その以前の地名にちなみ、現在もハワイとの交流が続けられています。今回の記念碑はその友好の歴史を伝える新たなモニュメントとして、湯梨浜町の施設ハワイアロハホール前に設置されることになりました。こちらは彫刻家・朝倉和博様の作品で、以前にも湯梨浜町で朝倉様の作品設置に携わらせていただいたご縁があり、今回も石工事を担当させていただくことになりました。
※以前の作品設置の様子はこちらです >>「発祥の地 湯梨浜町のJR泊駅前に、グラウンドゴルフ記念碑が誕生!」
施工前の様子です。設置場所はホール前の広場で、多くの方が訪れる場所です。まずは作家様や関係者の皆様が配置計画や周辺整備を進められ、私どもは施工に向けた準備を確認しながら、設置位置や高さ、仕上がりを細かく打ち合わせしました。
決められた設置場所の掘削を行い、基礎工事を進めます。砕石を敷き込み、十分に転圧を行って地盤を締め固めました。重量のあるモニュメントを長期間安全に支えるためには、見えなくなる基礎部分こそ丁寧な施工が欠かせません。
基礎コンクリートを打設した様子です。今回の基礎には、将来的な排水を考慮して、水抜き穴を三か所設けました。このあと設置する土台部分にも水抜きを設けて、雨水が内部に溜まらずに地中に排水できるようにします。
基礎を十分に養生したら、モニュメントの土台部分を設置しました。幅4m、奥行き1m、高さは60cm(10cmは地中)の大きな御影石の土台です。4mの石は、1本ものの大材を贅沢に使っています。
土台石の内側に砕石を入れて締め固めたら、さらに基礎となるコンクリートを打ちました。ここでも水抜き穴を設けて、中に水が溜まらないようにします。
銅像本体を設置するための背板の役割を果たす石柱を据え付けています。石柱には、後に設置される銅像のアンカー位置に合わせて正確に穴加工を行いました。この位置は作家様から細かくご指示いただいて、一つひとつ確認しながら加工しました。作品ごとにアンカー位置は異なるため、わずかな誤差も許されない繊細な施工です。横に寝かせた状態で背板に取り付けることも一案でしたが、運搬や設置の際に万一の破損などがあってはいけませんので、この方法を取りました。
背板設置が完了しました。すべてまっすぐではなく、それぞれ少し角度をつけて設置しています。下部には、海をイメージしたブルー系のガラスを使用した舗装を施しています。ようやく銅像を取り付ける準備が整いました。
現地で銅像を据え付けている様子です。作品は大変重量がありますが、傷を付けることは絶対に許されません。そのため、作家様や専門のスタッフの皆様と連携しながら、慎重に取り付けを行いました。緊張感のある工程でした。
銅像を設置したら、しばらくしっかり固定して養生します。ガラス部分も傷つかないように養生しています。
完成です。工事後に芝生など周辺整備も行われ、躍動感あふれるモニュメントが映える美しい空間になりました!
正面から見たところです。表情もひとりひとり違い、活き活きとした存在感があります。ハワイの海を思わせるような爽やかな色合いの舗装も全体の雰囲気を引き立てて、石材との組み合わせもとても美しい仕上がりになりました。台座の文字は書家の先生に書いていただいて、朝倉様にもご覧いただいてから彫刻しています。町を訪れた方々や地域の皆様に、これから長く親しまれるモニュメントになればうれしいですね。
遠くから見たところです。景観にも自然に溶け込みながら、シンボルとしての存在感が感じられます。完成後は、作家の朝倉様をはじめ関係者の皆様にご覧いただき、「立派な記念碑になった」と大変喜んでいただくことができ、私どもも安心いたしました。このたびは、大切な記念事業に携わらせていただき、誠にありがとうございました。芸術作品の設置工事は通常の石工事とは異なる緊張感がありますが、作家様の思いを形にする大切なお仕事に携わらせていただけたことを大変光栄に感じています。これからも地域の皆様に喜んでいただける石工事を、一つひとつ丁寧に積み重ねてまいります。



