倉吉市出身の第53代横綱 琴櫻の記念碑再ペイント。「琴櫻」襲名にあたり、きれいになりました!
鳥取県一円にて、お墓や石材のお仕事をさせていただいております、前田石材 代表の前田です。倉吉市出身の第53代横綱 琴櫻の記念碑の再ペイントをお任せいただきましたので、ご紹介いたします。
倉吉市 記念碑再ペイント
第53代横綱 琴櫻は倉吉市の出身で、その銅像と記念碑が市内にあります。今回のご相談は、その記念碑の再ペイントです。
こちらは、琴櫻の出身校である倉吉市立成徳小学校(現:打吹小学校)前に建てられた記念碑です。昭和53年に、私の祖父が施工させていただきました。このすぐ横には迫力のある銅像も立っています。このあたりは白壁土蔵群といって江戸・明治期の建造物が多く、倉吉市内の観光スポットのひとつになっており、たくさんの方の目に留まる場所です。
先日大関に昇進した琴の若関は、この琴櫻の孫にあたります。琴櫻の生前から、大関昇進で「琴櫻」を襲名すると約束をされていたそうで、この夏場所にはおじいさんの四股名「琴櫻」を襲名するそうです。その襲名にあたり、現在この銅像と記念碑を管理している市の観光課から「きれいにしたい」とご相談いただきました。もともと色が入っていたのですが、それがほとんど取れてしまっている状態でした。
施工の様子です。まずはわずかに残っていたペイントを洗浄で取り除きます。あわせて全体を水洗いし、色を入れ直すため周り部分の養生をしています。
今回の色の入れ直し作業は、このように完全に全体を覆う形で養生して行いました。交通量の多い場所でもあるので、風で塗料が飛んでいかないように注意しました。
白い塗料を入れ終えました。何重にも重ねて入れています。
風防を取り外し、気温が低い日だったので送風して塗料をさらに乾かします。塗料が完全に乾いたら、隅々まできれいに拭き上げて養生シートを取り外し、周りをお掃除して工事完了です。
工事完了です。新品のようにきれいになっています! 良い石でしっかり磨いて作られているので、汚れをある程度取り除いただけでここまできれいになります。今回は、名横綱琴櫻の名をお孫さんが受け継ぐという記念すべき時に、祖父が施工させていただいた記念碑を孫の私がきれいにするという、不思議なご縁を感じるお仕事でした。当社にお声かけいただきまして、ありがとうございました。
すぐ近くに環境案内所もある場所なので、作業当日は観光客の方もたくさんおられました。観光客の方から何の工事をしているのか尋ねられ、経緯をお話しすると納得されて、「孫が横綱になったらいいね!」と声をかけていただきました^^ お孫さんの琴の若関自身は倉吉の出身ではありませんが、毎年4月に子どもたちが参加して行われている「桜相撲」には、招待された琴櫻と一緒に来られていました。今回の「琴櫻」襲名には、ゆかりのある倉吉市もとても盛り上がっています! これからもどんどん活躍し、将来はぜひおじいさんのような素晴らしい横綱になってくれたらと期待しています^^