倉吉市にて、陶板と石材を組み合わせた学校記念碑の建立

鳥取県一円にて、お墓や石材のお仕事をさせていただいております、前田石材 代表の前田です。倉吉市にて、学校記念碑を建立させていただきましたのでご紹介いたします。

 

倉吉市 記念碑

以前からお世話になっている倉吉市の学校の卒業生の会の方々より、記念碑の建立をご依頼いただきました。生徒さんや卒業生の方の世界大会や全国大会出場等の実績を記した記念碑で、10年ごとに建立されています。ありがたいことにずっと当社にご依頼いただいており、今回は30年目で3回目の建立になります。

 

今回は、昔の記念碑のお隣のこの位置に建立をご希望でした。広さから考えると以前ほど大きな碑は建てることができません。ただ今回は、以前建立した記念碑のうちあまり目立たない場所にある記念碑の内容もあわせて残したいとのことで、20年分の内容を記すことになっていました。限られた大きさの石材に70以上のたくさんの実績を残すためには、文字が小さくなってしまい彫刻が難しくなります。そこで陶板(陶器を焼き付けたもの)を利用して、石材と組み合わせて建立することをご提案しました。

 

工事開始です。奥にあった木は取り除き、基礎を打つため土を深く掘り下げました。

 

砕石を入れて、しっかりと地固めをします。

 

基礎コンクリートを打つため、木材に糸を張って高さを確認しています。

 

鉄筋を入れて、コンクリートを半分の高さまで打ちました。

 

木枠を組んでさらにコンクリートを流し入れ、表面をきれいにならします。二つの穴は、このあとこの上に設置する台座を固定するための鉄筋を挿し込むところです。

 

養生期間を置いてしっかり基礎が固まったら、石の据え付けに入ります。

 

台座の石を据え付けます。印のように、鉄筋を2本底面に取り付けており、先ほどの穴に差し込んで固定します。

 

台座を設置して、周りに砂を敷き詰めてから芝生を貼りました。台座にも穴をあけています。

 

記念碑本体を据えます。こちらも底面にこのような鉄筋を取り付けています。

 

慎重に下ろしながら、台座の穴に差し込んで固定します。最後に目地を打ち、拭き上げて仕上げます。

 

完成しました!校門から入って正面左手、来校された皆様の目に留まりやすいとてもいい場所です。

 

「栄光の軌跡 世界大会出場 全国大会個人・団体の入賞者(3位以内)平成16年度~令和5年度」

高さは6尺(約1m80cm)です。白い部分が陶板で、平成16年から令和5年まで、縦に8段、横に10列の枠の中にひとつひとつの実績が記されています。記念碑の建立はこれまでにもご依頼いただいたことがありますが、今回の陶板と石材を組み合わせた記念碑は私も初めて施工させていただきました。工夫することで、「たくさんの実績を残したい」というご希望を叶えることができ、今後にも活かせる経験をさせていただきました。

 

完成した記念碑は、皆様に大変ご好評いただきました。前回に引き続き当社に記念碑の建立をご依頼いただきまして、ありがとうございました。卒業生の会の皆様には、必要な資料等も速やかにご提供いただき、決め事も期日までにご連絡いただけたことで、スムーズに作業が進み無事納期にも間に合わせることができ、大変ありがたく思っております。このたびは、創立110周年おめでとうございます。御校の益々のご発展と、皆様のご活躍をお祈り申し上げます。