倉吉市地域墓地にて、外柵にズレや傾きのあるお墓のリフォーム工事

鳥取県一円にて、お墓や石材のお仕事をさせていただいております、前田石材 代表の前田です。倉吉市の地域墓地にて、外柵にズレや傾きのあるお墓のリフォーム工事をさせていただきました。

 

倉吉市地域墓地 リフォーム

 

知人の方からの紹介で、お墓についてお悩みの方からご相談いただきました。さっそくお墓を確認させていただきます。

 

こちらがご相談のお墓です。場所は、倉吉市内の地域墓地です。お墓手前の巻き石が、手前側にずれてしまっているのが分かります。地盤沈下の影響で傾いてしまったようです。また、土台のブロックも風化してしまって強度が不足していることも要因のようでした。

 

おそらく、建てられてから3,40年ほど経っていると思われます。この部分を修繕することと、この機会に石をきれいにすること、墓地内に草が生えないようにしたいとご希望でしたので、お見積りを差し上げて工事をお任せいただきました。

 

工事の様子です。まずは手前の巻き石とブロックを取り外して搬出し、使われていた柔らかい土を取り除きました。巻き石はきれいにして再設置するため、一旦工場へ持ち帰ります。端に建てた木材が、出来上がりの外柵の高さや位置の目安です。

 

一番下の土留めブロックを設置しました。こちらはより強度の高い化粧ブロックです。見た目にもきれいですし、使用されている材料が違うためひとつひとつの重さも違い、耐久年数の長いものです。弊社では、できるだけ長く安心してお参りいただけるお墓にするため、外柵にブロックを使用する際はこちらをご提案しています。

 

ブロックを設置したあと、工場へ持ち帰ってきれいにした巻き石を据え直しました。擦り直しといって、粗めの研磨を行ってきれいにしています。階段部分は天面に石貼りをしました。

 

外柵手前は、以前は割れたコンクリート片や苔で覆われていましたが、その部分を取り除いてきれいにコンクリートを打って固めました。

 

お墓の手前に大きな拝み石を設置、灯篭は簡単に洗浄しています。このあと防草施工をして、工事完了です。

 

防草マサで周りを仕上げて完成です。「防草マサ」は草が生えにくくなる土で、固まっているので歩きやすくなっています。色合いも自然な仕上がりになります。

 

階段の踏み込み部分の板石は新しく製作したものですが、それ以外の外柵石はすべて以前の石をきれいにしたものです。苔などで真っ黒になっていましたが、石肌が見えるくらいきれいになって明るくなりました。お墓手前もきちんとコンクリートで固めたので、歩きやすく安全です。

 

墓誌は追加の彫刻と、色が薄くなっていたので入れ直しを行いました。

 

お客様は予想以上にきれいになったお墓にとても喜んでくださっていました。外柵のズレは心配されていたと思いますし、汚れもずいぶん溜まっていましたので、かなり気になっておられたと思います。気持ちよくお参りいただけるようになりましたので、これからも末永く大切にお参りいただけますと嬉しい限りです。このたびは弊社に工事をお任せいただき、ありがとうございました。

建てられてから時間が経ったお墓では、日頃お参りをされている中で、心配なことや気になっていることなども出てくると思います。リフォームや修理にあたっては、どんな工事をすればできるだけ長く安心してお参りいただけるか、ご希望をうかがいながらご一緒に考え、ご提案しております。ご希望やご予算等に応じて色々な方法がありますので、まずはお気軽にご相談ください。