東伯郡琴浦町にて、鳥取県中部地震で被害を受けたお墓のリフォーム工事。耐久性の高いブロックを使用

鳥取県一円にて、お墓や石材のお仕事をさせていただいております、前田石材 代表の前田です。東伯郡琴浦町にて、耐久性の高いブロックで囲い部分を作り直し、灯篭の据え直しや砂利敷など、鳥取県中部地震で被害を受けたお墓のリフォーム工事をさせていただきましたので、ご紹介いたします。

 

東伯郡琴浦町 リフォーム(ブロック囲い作り替え、灯篭据え直し、砂利敷等)

 

「実家のお墓をきれいにしたい」とご希望のお客様からご相談をいただきました。琴浦町のお墓まで、現地確認に向かいました。

 

こちらがご相談いただいたお墓です。7年前の鳥取県中部地震で、灯篭が倒れてしまったり、お墓がずれてしまったりしていて、長い間心配されていました。ブロック塀も壊れたり、風化が進んでいるところも見られます。施主様は嫁がれた娘さんで、以前にお庭のリフォームをさせていただいたこともあり、当社にお声かけくださいました。

 

お墓の入り口です。印の場所にはおそらくブロックの笠石があったと思うのですが、それが取れてしまってボロボロになっています。その下の部分もひび割れや風化が見られ、今すぐ崩壊する状態ではありませんが、とても気にされていました。

 

墓地を上の方から見たところです。印の場所に、倒れてしまった灯篭が並べて置いてあります。角灯篭と丸灯篭が一対ずつで、丸灯篭は風化も進んでいました。施主様とお話して、角灯篭は耐震施工で据え直して、丸灯篭の方は今回処分することになりました。

ブロックの囲いの方は、おそらく施工されてから50年は経っているようでしたので、コンクリートの耐用年数も過ぎており、新しいものに作り直すことになりました。そのほかには、縁石がなかった場所に跨げる程度の高さのものを設置して、砂利入れも行い、工事が完了しました。

 

工事完了したお墓です。広い敷地に、茶系の川砂と南国砂利のコントラストができて、きれいな仕上がりです。明るい色がアクセントになって、引き締まって見えますね^^

風化の進んでいたブロック部分は、明るい色合いの化粧ブロックで作り替えました。今回使用した化粧ブロックは、普通のブロックとは素材も厚みも違い、一枚当たりの重量が普通のブロックの3倍くらいあります。費用は普通のブロックよりかかりますが、耐久性が高くて長持ちしますので、末永く安心してお参りいただけるお墓にするにはおすすめです。見た目にもすっきりして高級感があります。

 

工事の手順としては、既存のブロックを解体して撤去し、作業スペースに灯篭がありましたのでまずは据え直しを行いました。耐震加工をして耐震用のボンドを使って据え直し、窓枠も古くなって壊れていましたので交換しています。同時に、お墓の中にはずれているものもあったので、正しい位置に据え直しました。その後ブロックを設置して、玉砂利がこぼれないように縁石を新設、仕上げの南国砂利を両サイドのお墓周りに敷き、中央には茶系の色の粒の大きな川砂を敷いて、完了です。砂利や川砂の下はもともとセメントが打ってありましたが、劣化している箇所等を部分的に補修しました。

 

お施主様には、「きれいになった」と喜んでいただけました。ブロックがきれいになったことはもちろん、砂利のきれいなコントラストも気に入っていただけたようです。今回は、地震からかなり経っても被害を受けたご実家のお墓をとても気にされていて、リフォームのご相談をくださいましたが、それはご先祖様のご供養を大切に考えておられるからこそできることで、とても素晴らしいことだと感じました。この度は、前回から引き続き当社にご相談いただきまして、ありがとうございました。何か気になること等ございましたら、またいつでもお声かけください。