東伯郡湯梨浜町にて、地上納骨室のお墓への建て替え工事。地盤補強工事から基礎、据え付けまで

鳥取県一円にて、お墓や石材のお仕事をさせていただいております、前田石材 代表の前田です。鳥取県中部、東伯郡湯梨浜町にて、お墓の建て替えをさせていただきましたので、ご紹介いたします!

 

東伯郡湯梨浜町 地域墓地 建て替え

 

湯梨浜町の地域墓地にお墓をお持ちの方から、お墓の建て替えのご相談をいただきました。建て替えにあたり色々な石屋さんに話を聞いたり、見学されたりしたそうです。そんな中、この方のご親戚の方が2年前にお墓を新設いただいたことがあって当社にもお越しくださり、ご紹介くださったそのご親戚様のお力添えもあってご縁をいただくことができました。

 

こちらがご相談のお墓です。鳥取県東部で採れる地元の石、青谷石(あおやいし)で建てられていました。昭和初期あたりに建立された、かなり時代を感じるお墓です。手前に一対あった灯篭が5年前の鳥取県中部地震の時に倒れてしまったこともあり、以前からいずれは修繕しようとお考えだったそうです。そのときには一緒にお墓も、と考えていたということで、今回ご相談くださいました。

展示場でお墓を色々見ていただいたりしながら、お墓についてのご希望を伺いました。お客様は2年前に建立させていただいたご親戚の方のお墓を大変気に入ってくださっていて、同じ石、同じ形のお墓がいいとご希望になったので、お見積りを差し上げて工事をお任せいただくことになりました。

 

工事開始です。まずは、古いお墓をすべて取り外し、地盤の補強から行いました。地盤が少し柔らかかったので、松杭を打ち込んで地盤沈下対策を施しました。2mの杭を1.5~1.8mほどしっかり打ち込んでいます。

 

杭打ちをして地盤をしっかり補強した後、コンクリートを打ちました。中央は、納骨室の下にあたるところです。万一水が入っても内部にたまらず地面に浸透していくよう、土の部分を残しています。

 

巻き石を設置して、拝み石を設置、基礎コンクリートを打ちました。コンクリートがしっかり固まるまでしばらく養生します。印は水抜きのための穴です。拝み石は、当社こだわりの工場で加工した一枚板の拝み石です。

 

基礎が完成したら、お墓の据え付けを行います。一番下の台石を設置して、そこへ地上納骨室を据え付けていきます。この上に、納骨室の天井となる石を据え、お墓本体を据え付けます。

その後、灯篭、物置石を設置したら、玉砂利を入れて完成です。

 

 

完成しました!

 

少し縦に長いタイプの洋型墓石です。使用したのは黒龍石といって、落ち着いた濃い色合いが人気の石です。細部に曲線を使用していて丸みがありながら、ボリューム感があって重厚な印象です。

 

香炉は納骨室扉の手前に設置しました。天面は供物台を兼ねています。一枚板の拝み石・階段はすべてバーナー仕上げで、雨などで濡れても滑りにくいよう配慮しています。

 

物置石は、当社のこだわりの四国の青石です。お墓のシックな雰囲気に溶け込んでいます。墓前灯篭は長谷型です。倒れにくく、地震に強いタイプです。灯篭は、鳥取中部あたりでは一般的に、お盆の夜やお参りの際に火を灯すことが多いです。

 

以前のお墓はお墓の手前に灯篭があり、お参りする場所が少し狭かったので、少し広くしてほしいというご希望もいただいていました。今回は灯篭をお墓の横に設置することでお参り部分を広く確保して、お掃除もしやすいよう配慮しましたので、大変お喜びいただけました。これからも大切にお参りいただけますと嬉しく思います。このたびは当社に工事をお任せいただき、ありがとうございました。何か困りの際はお気軽にお声かけください。

今回は、以前お墓の施工をさせていただいたお客様からのご紹介で、ご縁をいただくことができました。以前の仕事ぶりや完成したお墓を気に入っていただけていたからこそのことですから、大変うれしかったです^^ 今後の励みになります! ご紹介くださったご親戚様にも改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。